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私のクズ物語

公開日: : 最終更新日:2020/10/28 LIFE- 人生

悪いと思っていても謝れない私。

相手を大切にできない自分に対して落ち込む。

悪い癖を直す機会は誰にも必ず やってくる。

すべては勘違い。固執を捨てる。

 

 

悪いと思っていても謝れない私。

 

過去の恥ずかしい私の話です。

昔、変なプライドがあって、どんなに自分が悪いと思っていても

謝ることができませんでした。

謝ると自分が地に落ちると思い、簡単に謝る人を見ると

何だかみっともなく見えて仕方ありませんでした。

 

今、ふりかえれば本当に自分は何様だったのだろう、

つくづく愚かだと思うのですが、

その時の私はある程度、部下もいて位置があり、自分を崩せずにいたのです。

 

あの頃の自分は人から自分は価値があり、すごい人だと思われたい、

そんな人が謝るはずがないという変な偏った思考を

もっていたのだと思います。

 

 

相手を大切にできない私にがっかりして落ち込む。

 

昔、 私がいた部署に人事になってきた人がいて

彼女が上司候補になるという噂を聞いていました。

同じ年で後から来た人が・・

とにかく あらさがしをして、

今、振り返ると無茶苦茶 心の中では 嫉妬していたんですね。

 

あの時はその場しか見えていなかったのですが、

今となっては 小さなどうでもいい事だったのですけど

自分の体裁、位置に必死にしがみ付き、自分を誇示しようと

していたのです。

 

特に彼女のような自分と同じレベルの人にはライバル意識をもって

相手を下げるような言動をして、

自分より 歴然とわかる能力を持った人にはしっぽをふって

媚びをうるようなどうしようもない事を繰り返し、

行っていました。

 

まさしく劣等感と優越感と両方をいったり、きたりしていて

最低ですよね。 本当にクズクズの自分でした。

 

このように自分の本心は人に謝れない、

人をいつも 見下げている

そんな自分に実は 心の中では 嫌気がさしていました。

そして 自己嫌悪の日々を過ごしていたのです。

 

 

 

悪い癖を直す機会は誰にも必ず やってくる。

 

しかし 人や環境など人によってやってくる機会は様々ですが、

私にもそれを修復する機会が訪れました。

 

それは最愛の夫でした。

 

彼は気が短くて怒って、後でどうやって収集するの!?

というようなすごい怒り方をするのですが、

落ち着くと誰であっても、体裁が悪くても

「さっきは本当にもうしわけなかった。」と心から反省して

素直に謝る人でした。

 

じゃあ、最初から怒らなければいいでしょ!?💦と

つっこみたくなりますが・・・

それはさておき

なんと 彼の謝罪ですっかりその人との関係は修復するのです、

 

当たり前の事だと思う方も多いかもしれませんが、

その時の私には出来なかった事でしたので

「なるほど、素直に謝っても決して

自分の価値を下げるものではないのだ。」

夫の謝る姿をみて 初めて考えを改めたのです。

 

 

夫が言うには自分の弱さをさらけ出す事が出来る人ほど

強い人で自分に自信を持っている人だとか。

 

だから自分の足りなさ、弱さで人を傷つけたりした事があれば

それを素直に認めて 謝るだけだと言ってました。

成程、そうなのかも・・・

それから 私は素直に謝ることが出来るように

なったのです。

 

 

 

すべては勘違い。固執を捨てる。

 

しかし その後も劣等感と優越感を行ったり来たりの私は

相変わらず、人と人との評価で揺れ動き、

人の一言一句で 一喜一憂を

繰り返し、愚痴や悪口を言って

相手のせいばかりにしていました。

 

あの人がこういうことをしたから、この人がこういうことを私に

やってくれなかったから、・・

自分のことを棚に上げ、

人や環境が悪いと人を憎み、最低人間街道をまっしぐら。

私が正しく、回りが間違っていて

自分はいつも 正しい事を言っていると信じていました。

 

ところが、それもすべては勘違い、

思い違いから始まっていることを

悟りました。

 

自分がものすごく 大きい大変な事だと思っていたことが

実はものすごく 小さい事でどうでもいい事だと気づいたからです。

何故、固執して 何をこだわっていたのでしょう。

 

私は本当に愚かでした。

 

人に対して 何故こんなにも好き嫌いがあって、劣等感、優越感が

多いのか、自分の醜さをどうしたら 治せるのか、

色々な本や映像を見ました。

それで はっきりと理由がわかったのです。

 

まず、一つ目は 何かというと自分自身が

今 この時を大切にしなくてはいけないのに

ムラがある生き方をしていたからでした。

 

一生懸命、物事に取り組んだかと思うと自分に甘くなり、

だらだらして、一瞬一瞬を大事にせず、

自分の気が向いた時だけ、 懸命に

生きていたりしてました。

 

一合一会 その一瞬を大切に大切にしていく、

物を大事にし、その時

会う人を大切にし、環境を大事にし、

 

丁寧に丁寧に すべてのものに対していった時に

人を無視することはできないし、どんな人でも大切に

することが出来るのです。

 

私はそれが出来ていなかった為に その時の気分によって

人を大事にしたり、粗末に扱ったりしていたのです。

 

そして 私には執着がありました。

よく 分析してみると すべては自分の為でした。

 

自分がよく見られたい、能力のある私でいたい。

そのためにはある程度のこだわりを

見せるのが その時の自分には必須アイテムだったのです。

 

そうすれば 人は私の事に一目 するに違いない、

それで 例えば 他の人を傷つけたとしても

自分には 痛くもかゆくもなかったのでした。

 

ホント 最低すぎて 自分でも がっかりです。😢

 

今まで 仕事であちらこちら 人事で転々としました。

そのたびにこだわりと執着で

その場のエキスパートになりました。

 

自分しか この仕事はうまくできないと

執着を持っていて 人に伝える事を渋っていました。

小さい小さい 自分でした。

 

しかし 大きいと思って 自分のものとして

必死にしがみ付いていたもの、

人から取られないようにしていたものは

実際は どうでもいい 小さなものでした。

それに気づくのに 本当に沢山の時間を費やし

沢山の人を傷つけたのでした。

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  • シンア

    北海道出身。

    明治時代、曾祖父母が兵庫県から北海道に移住。祖母からは開拓時代の苦労話や諸々の新しい事を聞き、新しい土地に憧れを抱く。

    セールス、アドバイザーの仕事で東京、名古屋、大阪、横浜、大宮、伊勢崎と転勤。
    結婚を機にアメリカに渡る。

    現在は日系企業の会社員。

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